免許を取得しようとする場合、大きく分けると2つの方法がありますね。
それは、自宅から通って取得する通学免許と、地元から離れて宿泊施設に泊まりながら取得する合宿免許の2つです。
どちらの方法で免許取得した方が良いのかは、個人の都合や環境にもよります。
それぞれメリット・デメリットがあるからです。
「通学免許」と「合宿免許」の違い

まずは、通学免許と合宿免許の違いの確認からしましょう。
通学免許とは、教習所(自動車学校)に自宅から通学し、講習を受ける方法です。
合宿免許とはその言葉通り、通いではなく教習所指定の宿泊施設を利用して滞在しながら、短期集中的に講習を受ける方法です。
どちらも、講習内容そのものに違いは全くありません。
免許取得者の人数で言えば、圧倒的に通学免許で取得した人の方が多く、スタンダードな方法と言えば通学免許でしょう。
しかし、最近では合宿免許がとても注目されて人気が急上昇!
年々利用者も増加傾向にあります。
その理由は、早く・安く免許が取得できるからです。
では、ここから通学免許と合宿免許それぞれのメリット・デメリットを確認して比較してみます。
通学免許のメリット

免許を取得する方法でスタンダードな通学免許。
まずはメリットを確認してみましょう。
- 学校や仕事と両立して通うことができる
- 自分のペースで無理なく通うことができる
- 自宅に近い教習所なら、自分がよく知っている道で練習ができることもある
普段の生活の中で空いている時間を利用することで免許が取れますから、始めやすいのがこの方法です。学校や仕事、自分の体調などに合わせて通うことができるというのも、負担にならずにいいでしょう。
また、教習所(自動車学校)が自宅から近い場合、よく知っているルートが練習コースになるというのはかなり重要なポイントだと言えるでしょうね。
初めて路上に出るというのに、道もよくわからないとなると緊張するもの。
しかし、それが自分がよく知っている道だったりすると、心に余裕が生まれるため安心して運転できます。その結果、ミスしないでいられるかもしれません。
あがり症や緊張しがちな方・運転免許証を手に入れた後のことを考えてよく運転するルートに慣れておきたいという方には特におすすめです。
通学免許のデメリット

では、デメリットはなんでしょうか?
- 免許取得まで最短でも1ヶ月程度はかかる
- しっかりしたスケジュール管理が必要
- 延長の保証がないか、ある場合でもコストがかかってしまうことがある
- 時期や時間帯によっては予約が取れないことがある
- キャンセル待ちで無駄な時間を使ってしまう
- 日にちがあくことで覚えた車両感覚などを忘れてしまう
- モチベーションを維持することが難しい
集中して早く免許を取得したいなら、合宿免許の方が向いています。
通学免許は短期集中には向いていないのです。
通学免許の場合、運転免許を取得するのに1~2ヶ月程度かかるというのが一般的です。早く取得したいと思っても、これぐらいの日数はどうしてもかかってしまいます。3ヶ月ぐらいまでには取得している方が多いですね。
1日で受けられる技能講習時間は、法令により決まっているため、通学でも合宿免許でも変わりはありません。
しかし、技能講習の予約が思ったように取れないなど、自分の希望通りに受講できないこともあるため、どうしても時間や日数がかかってしまうのです。
学生がお休みとなる混んでいる期間だったりすると、予約が全く取れないなんてこともあるわけです。
合宿免許のように早く取れるコースを設けている教習所もありますが、その教習所が通える範囲になければ意味がありません。また、別途費用がかかって高くなってしまうこともあります。
となると、通える教習所に合わせてある程度は我慢するしつつ、予約が取れる日に真面目にコツコツ通うのが、結局は早く免許がとれるポイントになります。
しかし、このコツコツ続けるというのがまた大変なんです。
スケジュール管理をしっかりしていかないと、最初ははりきっていたのにだんだん面倒くさくなってサボりぐせが出てしまう人もいます。
そして、いざ技能教習を受けてみたら、せっかく覚えていた知識や車両感覚を忘れてしまってミスばかり・・・なんてことになってしまいます。
通学免許の場合、しっかりスケジュール管理をしていかないと、教習所卒業までの期間はどんどん長くなってしまいますね。
合宿免許のメリット

それに対して、合宿免許のメリットはこんな感じでしょう。
- 短期集中で2週間程度で免許取得が可能
- 通学免許より費用が安い・追加料金がかからない保証付きもあり
- 教習所までの交通費を補助してくれることが多い
- 教習所の場所や宿泊地によっては、旅行気分で教習以外のことも楽しめる
- 同じ目的を持つ新しい友だちも作れる
- 地元とは違った環境の道を走る練習ができる
やはり、早くて安いというのは嬉しいでしょう。
合宿免許の場合は最短2週間目安で所得することが可能です。
びっしりとカリキュラムが組まれていることがほとんどで、集中的に教習を受けることができるからです。
これは費用面にも関わってきますね。
決められたカリキュラム通りに無駄なく講習ができ、そのおかげで早く免許取得ができるから利用者の回転も早い・・・だから安くできるということです。
合宿免許の費用には、宿泊代・交通費・食事代などが含まれているプランが多いですが、それでも通いの通学免許よりも安いのです。
早く免許取得したい方・少しでも安く取得したい方・楽しく通いたい方はもちろん、自分でうまくスケジュール管理できない方や飽きやすい方・サボりぐせがある方にも向いています。
合宿免許のデメリット

早くて安いとなれば、それで十分って思いがちですが、合宿免許にもデメリットは当然あります。
- 最低でも2週間は予定をあけなければならない
- 万が一試験に落ちたりすると延長・延泊になってしまう
- 予約が遅くなってしまうと人気あるところは満席になってしまう
- 年齢制限を設けていることがある
- 暇すぎると思うこともある
- 免許取得後に交通量の多い道を運転するのに不安を感じる
合宿免許の最大のデメリットと言えば、短期集中で学べる代わりに、その期間は自分で予定を空けておかないといけないということです。
つまり、2週間は仕事も学校もバイトも休まなければならないということ。
春休み・夏休みなど長期に渡る休みがあり、アルバイトもしていないという方なら問題ないでしょう。しかし、すでに働いている方・学生でもバイトしている方となれば、2週間をまとめて休むのは難しいでしょうから、通学免許で取得する方が多いです。
ただし、最近では一時帰宅できるプランも増えてきてはいます。
試験に落ちて延長・延泊になるかどうかは不安ですね。
追加料金がかからないプランや保証付きのプランなどもあるので、それらを検討すればいいですね。ただし、やはりその分価格は高くなるでしょうし、それで安心してしまって集中できないようでは意味がないので注意しましょう。
その他のデメリットとなると、人によって違ってきます。
メリットになる部分がデメリットとなることもあるからです。
例えば、合宿中に同じ目的を持った新しい友だちと頑張れるのはモチベーションアップにもつながって、合宿免許ならではのメリットですが、人付き合いが苦手な方にとっては精神的負担になることもあり得ます。
メリットと言われている部分が、自分にとってデメリットにならないかは、よく考えて申し込むといいですよ。
とはいえ、短期集中で早く・安く免許が取得できるのは、かなりありがたいことです。
デメリットが気になる方も、最初から諦めずに色々と調べて検討してみてはいかがでしょうか?